言いたくて仕方がないけど言えないこととその相手、言おうか言うまいか迷い続けていることとその相手がいます。でもわたしは結局のところ黙っているわけで、(相手はそれを感づいているか感づいていないかは別として)結局そうしていれば何も変わらないのです。こうして言葉を飲み込んで、バカな話ばかりして暮らしています。わたしの中にはいつもこういう「言えない言葉」がぐるぐると薄暗くとぐろを巻いていて、ときどきこうして、わたしはわたしのことを、どこか違うところから見ているような、そんな気持ちになります。